マクロスプラス

MACROSS PLUS
OVA:1994~1995・劇場版:1995
原作:スタジオぬえ・アートランド
制作:タツノコプロ・毎日放送・アニメフレンド

テレビアニメ「超時空要塞マクロス」の30年後を描いた“マクロスシリーズ”作品。

 

「超時空要塞マクロス」(放送:1982~1983)は、宇宙から地球に飛来した異星人の超巨大戦艦(←これが改修後マクロスとなる)をきっかけに、人類が異星人の戦争に巻き込まれていくSFロボットアニメ。

 

マクロスシリーズの特徴である、“巨大戦艦・可変戦闘機”“歌”“男女の三角関係”も4話という短い作品ながら、しっかりと描かれています。

 

他のマクロスシリーズとの大きな違いは、

争いを治める手段である“歌”が、人を脅かす兵器として描かれている点。

また、他作品が男1人に対して女2人の“三角関係”だが、この作品では女1人に対して男2人の関係が描かれる。

主要登場人物

引用:アニメ“マクロスプラス”より

イサム・ダイソン

CV:山崎 たくみ

引用:アニメ“マクロスプラス”より

ミュン・ファン・ローン

CV:深見 梨加

引用:アニメ“マクロスプラス”より

ガルド・ゴア・ボーマン

CV:石塚 運昇

作画も先見性もすごすぎる!

かっこいい戦闘機!画面をうめ尽くすミサイル!激しい空中戦に格闘戦!!

これだけで当時の私はこのアニメの虜になったことを思い出します。

 

それから時は流れ…『SHIROBAKO』をみているとき、ふいにマクロスプラスを見たくなった。

『SHIROBAKO』はアニメ業界の“働く女の子シリーズ”だ。

 

その作中でアニメでの空や雲への作画のこだわりが語られる話があるのですが、

空、雲…と聞いて、マクロスプラスが頭にうかんだ。

そこで久しぶりに見たマクロスプラスに再び引き込まれてしまった!

引用:アニメ“マクロスプラス”より

こんなに絵…キレイだったっけ!?

近年のマクロスシリーズはCGがバリバリ使われ、リアリティある戦闘機たちが動き回ります。

25年前のアニメだから、最近のマクロスシリーズと比べると見劣りするかな?

…と思いながら見始めると、全力で裏切られた!

 

めちゃくちゃ絵が!作画がキレイ!…いや、美しい‼

どのシーンもとても丁寧に描かれている!

特に戦闘機などのメカの絵には執念を感じるレベルの美しさがあり、戦闘シーンでも美しい戦闘機がそのままゴリゴリ動く!

 

それだけではない‼

バイクで走り回りタンクローリーに映り込むシーンや、公園で飛び立つ鳥たちなど…

言い始めるとキリがないが、戦闘シーン以外でも美しい場面の数々がマクロスプラスの世界にのめり込ませてくれます。

この作品からCGは使われ始めているが、基本的にはCGらしい表現の部分(バーチャルアイドルの演出やデータ表示など)

だけに留まっている。

 

2000年以降のマクロスは戦闘機などの描写にCGが本格的に利用されているが、

マクロスプラスは大空を飛び回る戦闘機や、大量に追尾してくるミサイルたちも全て手書きの作画なのだ!

あれだけのシーンの作画作業量…

もはや変態レベルです!(褒めてます)

 

CG描写に慣れてしまった今となっては、むしろ新鮮な感覚だ。

そして、改めて見返してみると、子供だった頃と違って背景をよく見るようになった。

空や雲の描写もその時の物語のシーン・心境に合わせた美しい作画で仕上げられている。

この美しい空があったからこそ、飛行シーン・戦闘シーンが一段と引きたって見えるのではないでしょうか。

バーチャルアイドル“シャロンアップル”の存在

引用:アニメ“マクロスプラス”より
引用:アニメ“マクロスプラス”より

シャロンアップルは人口知能によってホログラムで姿を現し、機械によって発声して歌声を奏でるバーチャルアイドルです。

人が興奮したり、陶酔したりするテンポや音の組み合わせをプログラムして発することで

人々を音楽・歌声にのめり込ませて、ついには銀河最大のアイドルにのぼりつめた存在です。

しかし、すべて人口知能で制御されているというのは嘘で…

(最後は全部人口知能になるのですが…大変なことになります)

 

実際には裏で制御する人が必要でした。(制御していたのがヒロインのミュン・ファン・ローン)

声は機械が発声して、人が制御する…

   これって…ボーカロイドですよね⁉

ボーカロイドは2000年くらいにはコンセプトが始まって、ブレイクした初音ミクが発売されたのが2007年だったはず。

米津玄師さんも以前ボーカロイドの作曲をされていましたが、ボーカロイドは一つのジャンルを作り上げました。

このボーカロイドを、近未来に描きこんだマクロスプラスには驚きです。

無人戦闘機にその座を奪われゆく有人戦闘機というストーリー

引用:アニメ“マクロスプラス”より

無人戦闘機・無人航空機自体は、実物が存在する今でこそ真新しいものではなくなりました。

一般的なものでいうとラジコンドローンも無人飛行機と言えます。

 

ただ自動操縦自体の発想は、第一次世界大戦(1914~1918)くらいからあり、

第二次世界大戦(1939~1945)に研究・開発が本格的にはじまったとされている。

どちらかというと、自動運転にその座を奪われるという物語のほうが

これからの未来に起こることを描いているようで心に残った。

 

同様の戦闘機ストーリーだと2019年に発売されたPS4ゲーム『エースコンバット7』でも

正確無比な無人戦闘機に圧倒される有人戦闘機が鮮明に描かれているが

自動運転に奪われるのは、何も戦闘機だけではない。

 

これから数十年うちには自動車も自動運転に切り替わっていくだろう。

一般車だけではなく、輸送用の中型・大型車も自動運転になって、

人が運転している車がめずらしいという時代が訪れるのではないでしょうか。

そんな近未来の運転手たちもマクロスプラスの主人公たちと同じような気持ちなのかな…

と思うと、とても感慨深い作品に思えてならない。

(ただ、マクロスプラスの世界での車は人が運転しています。

携帯電話・スマホはなく、連絡は公衆電話や自動車電話をつかっています)

引用:PS4ゲーム“エースコンバット7”より
引用:PS4ゲーム“エースコンバット7”より

最期に…私の一番大好きなシーンは

それは終盤も終盤!(ネタバレごめんね)

無人戦闘機に喧嘩売るために地球へやってきた主人公イサムと

イサムを阻止する…とは名ばかりで過去の復讐のために追いかけてきたガルド

ここで最新鋭試作戦闘機の壮絶な子供同士の喧嘩ような戦闘シーンですw

音楽もまたいいんですよね!

 

イサム「ハイスクールのランチ、2回おごったぞ!」

と言い放ち、2発のミサイルをガルド機に発射

 

ガルドは華麗にかわし、「俺は13回おごらされたぁ!!」

と、13発のミサイルをイサム機にお返し!

 

「しっかり数えてんじゃ…ねぇよぉぉ!!」とイサムもミサイルを全弾迎撃!

 

このくだりが今も昔も大好きです!

大人になっても心の底から本音をぶつけて喧嘩して、

わだかまりなく仲直りできる友人がいることはうらやましいです‼

 

と、ここまでマクロスプラスのいいところを語らせていただきました。

絵のキレイさ、メカ作画の変態さ、物語の先見性などなど

見どころ満載のマクロスプラスを、皆さんもぜひお楽しみください!

引用:アニメ“マクロスプラス”より
引用:アニメ“マクロスプラス”より